30年ぶりに草野球をして坐骨神経痛発症
60代半ばの男性の患者様が先月に来院されました。
春に草野球を約30年ぶりに始めたところ徐々に腰に痛みを感じめ、9月には痛みのピークに達しました。
腰だけではなくて臀部からもも裏、ふくらはぎまで痛みが走るようになってしまったのです。
腰は前かがみになるのが特に辛く、ふくらはぎは歩き出しで張ってしまうのが主な症状ですが、それだけでなく寝ている時にすねの筋肉がつるようにもなってしまいました。
また野球を始める前から膝にも痛みがあるとのことでした。
せっかく始めた野球もできなくなってしまい、しばらく様子を見ていたけど改善しなかったため来院をされました。
まず体のチェックをすると、本人にも姿勢が悪いという自覚があったのですが、上半身が右側に傾いていました。
座った状態で上半身を回旋させていただくと、右に回す方向にだけ制限がかかりました。
これは姿勢が悪いことで背骨にある関節の動きが悪くなっているということなのです。
体の土台である骨盤に目立った左右差はありませんでしたが、左右共に仙腸関節という箇所に圧痛が見られました。
野球は動きに偏りがあるので、元々あったアンバランスからくるダメージと相まって痛みが出たと思われます。
本人の状態を説明してから施術を行い、生活上の注意点やセルフケアの指導をしました。
本人もまた野球をしたいというモチベーションもあるので、前向きな姿勢を見せてくれてお帰りになりました。
1週間後の来院時には腰の痛みはありましたが、すねの筋肉がつらなくなり膝の調子がいいと仰いました。
さらに1週間後の来院時は歩いたり座ったりは問題がなく、ふくらはぎの張りも無くなっていましたが、前かがみになると腰とすねが痛むという状態でした。
その後、やや一進一退の時期もありましたが少しずつ改善が見られ、現在は前屈も座った状態では痛みがなくなり、立位でのみ少し痛むというところまで改善しました。
冬の間はもともと野球はお休みということで、春には出来そうだと明るい声でお話をされました。
セルフケアもしっかり行っているということなので、きっとまた楽しむことが出来るでしょう。
スポーツをされる方は冬は特にウオームアップをしっかり行って、怪我をしないように気をつけてください。