しびれで悩んでいたすべり症の女性
2023年12月1日
今年の2月に20代半ばの女性のが来院されました。
歩く時や5分以上立っている時に右の臀部からもも裏までにしびれが出ることと、腰も多少痛むというお悩みでした。
1年程前に腰が痛くなって整形外科に行かれ、そこで先天性のすべり症(背骨を構成している腰椎がずれている)と診断されて痛み止めを処方されました。
その時は2・3週間で治まったそうです。
しかし4ヶ月前辺りからしびれを伴う痛みが出るようになってしまい当院に来院されました。
直前1か月以内に病院に行った際にはすべり症が悪化していると言われたそうです。
症状を聞いて最初にお話させていただいたのは、レントゲンなどの画像検査上の問題と症状は必ずしも一致する訳ではないということでした。
先天性のすべり症がありながら1年前まで痛みが無かった事や、痛み止めで治まって以降半年以上の間は薬を飲まなくても大丈夫だった事でお分かりになると思います。
そうは言っても神経を収めている背骨と土台である骨盤を整える事が必要であるということを説明させて頂き、施術をスタートしました。
施術後に注意点やセルフケアの方法をお伝えしてお帰り頂きました。
2週間後の来院時には痛みが半分近くまで減っていました。
空港で重い物を運ぶ力仕事をしていて、始業時にラジオ体操をするのですが、腰を回す動きと体を横に倒す動きには痛みを感じるとのことでした。
約1か月後の来院時には痛みの強さにあまり変化は無かったものの、歩く時と腰を回す動きに痛みが無くなっていました。
その後、改善度合いがやや停滞するときもありましたが、徐々に痛みが弱まり初来院から約3か月の来院時には体を横に倒す動きに痛みを感じなくなり、立っているのも15分位までなら問題が無くなっていました。
この間病院には行かれてないので画像検査はしていませんが、きっとすべり症自体はそのままだと思います。
それでもこのように症状は改善が見られたので、画像検査で問題ありと診断された方もあきらめないようにしましょう。