ゴルフのフルスイングで背中を痛めた。
2年前の春に、ゴルフで背中を痛めた60代の男性が知人の紹介で来院されました。
10日程まえにゴルフのスイングした際に右の背中に激痛が走り、呼吸するだけで痛むので、そこでプレイを中断せざるを得ない状態でした。
初めは病院に行かれて、筋肉を弛緩させるお薬を処方されました。
しかし、あまり芳しくないということでの来院でした。
詳しいお話を伺うと、半年以上前に庭の手入れをして腰が痛くなったり、ゴルフ後に背中の筋肉痛を起こしたことがありました。
どちらもその時は長引かずに治まったそうです。
お身体のチェックをさせて頂くと、背中を含めて上半身は右側の筋肉の緊張が強く、逆に下半身は左側のもも裏からふくらはぎまで強く筋肉が張っていました。
それと姿勢が少し悪くて猫背気味でした。
背骨は横から見るとS字のカーブをしているのですが、それがやや足りずに扁平気味だったのです。
背骨と骨盤を整える為に、施術と四つん這いのポーズをとるセルフケアの指導もさせていただきました。
それと日常生活の注意点として、座り方に注意をするように伝えました。
それまでは姿勢に無頓着で、草むしりも足を前に投げ出す長座で背中が丸まった状態で行っていたそうです。
そこで、なるべく骨盤を立てるように椅子に座るか正座をするようにとお話しをしました。
2回目の来院時には背中の痛みは右側だけになっていました。
その後施術を重ねて、2か月後にゴルフを再開しました。
その時は少し怖さもあり7割位に力をセーブして、フォームもやや手打ちのようになったそうです。
もともと体を動かすことが好きで、セルフケアも毎日行ったため順調に回復し程なくして無事にフルスイングも出来るようになりました。
スポーツで体を痛める方は多いですが、そのほとんどがスポーツ以前に日常生活でダメージを蓄積させています。
スポーツで最後のひと押しをして怪我をしてしまうのです。
ゴルフに限らずスポーツは偏った動きをすることが多いので、怪我をしないためにも姿勢やバランスを崩さないように普段から気を付けましょう。