スノーボードで膝を捻ってから神経痛出現
今年の冬に50代の女性が来院されました。
歩くとお尻からもも裏にかけてがチクッと痛み、膝が外れる感じがして、さらに走ると足首も抜ける感じがするとのお悩みでした。
お尻からもも裏にかけて痛みが走るというのは坐骨神経痛の症状です。
この方はお正月とその2週間後にスノーボードに行かれ、2回とも転んで膝を捻ったそうです。
最初は膝の痛みだけだったのが、2回目の怪我から1週間程経ってから上記の症状が出てきました。
スノーボードをしていて尻もちをつくこともあったということなので、骨盤を押さえてみると左の仙腸関節という箇所に圧痛がありました。
これが尻もちの影響なのか以前からの歪みによるものなのかは判別出来ないですが、この箇所の異常は坐骨神経痛の引き金になりえます。
また、骨盤からすねの骨に繋がっている筋肉の腱膜という部分に膝のお皿は包まれているので、骨盤や股関節に異常があると筋肉の余分な緊張から膝のお皿が外側にずらされるように力が働くことがあるのです。
足首が抜ける「感じ」がするのも歪みにより足の接地の仕方が悪くなったためと考えられます。
以上の観点から、膝や足首と併せて骨盤も含めた全身への施術を行いました。
2回目の来院時には膝の中の方がたまに痛むものの外れる感じや足首が抜けるは無くなっていました。
もも裏のチクッとした痛みは頻度が減りましたが夕方以降に張り感があるとのことでした。
初来院から1か月後の来院時には走ることが可能にはなっていましたが、走ると膝の痛みに連動してもも裏がチクチクするという状態でした。
さらに1週間後の来院時にはもも裏の張りは朝起きての1、2分だけで、チクチクも仕事で左に重心がかかった時に1度感じただけという状態まで回復していました。
さらに5㎞のランキングができたとの嬉しい報告を頂きました。
この方はスポーツが出来るまで無事に回復しましたが、怪我をするとその箇所だけでなく全身に影響が波及しますし、逆に全身のバランスが悪いと怪我をしやすくなります。
皆様も歪みを治して痛みの出にくい身体を作っていきましょう。